妊娠から出産までの過ごし方 | 赤ちゃんの成長と過ごし方 |
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1才6ヶ月児健診を受けて健康チェック!
このころになったら、居住している市区町村の保健センターなどで1才6ヶ月健診を受けましょう。
健診では身体測定の他、ひとり歩きができるか、自分でコップを持って水を飲むことができるかなどの発達具合も診ます。その他「ママ」「ブーブー」などの言葉の理解もチェックする場合がありますが、言葉の出るタイミングや知っている言葉の数はその子によって違うので、完璧に答えられなくても心配することはありません。もし普段の生活の中で疑問や不安に感じることがあれば、問診の際に相談しましょう。
また、1才6ヶ月健診では歯科検診も合わせて行われ、むし歯のチェックや歯の磨き方の指導があることもあります。
2才以下の子にテレビ・ビデオを長時間見せないようにしましょう。内容や見方によらず、言葉の発達など、脳の正常な発達に悪い影響が出ることが指摘されています。
子どもひとりで見せない、つけっぱなしにしない、食事のときはテレビを消すなども大切です。
米国小児科学会や日本小児科学会はこどもを1日2時間以上テレビ・ビデオ・パソコンなどの電子映像メディアに接触させないように呼びかけています。日本の子どもは世界中で最も電子メディアとの接触時間が長く、問題視されています。
この頃になると、自分に名前があること、ほかの人と「自分」は違うということがわかり始めます。自分でやりたい、したいという気持ちも生まれてきます。
しかしまだ言葉でうまく表現できなかったり、思うようにできないので、かんしゃくを起こしたり大声を上げることもあります。親としては悩まされるところですが、これも子どもの「自分」が確実に発達しているあかしです。頭ごなしに押さえ込むのではなく、子どもなりの○○をしたい、くやしいといった気持ちをわかってあげましょう。親から得た共感や、自分が大切にされているという思いは、子どもの自信となり、育っていくうえでの大きな力になります。危ないことやしてはいけないことをした時も、感情的に叱らないで。手をぎゅっと握ったり、しっかり抱いて言い聞かせれば、少しずつ理解していきます。
さらにことばも発達し、1歳6ヶ月ころになると、動物やものを指差して教えてくれるようになります。そんな子どもとのかかわりをさらに楽しくするのが絵本です。読みきかせしたり、お話をしてあげることで言葉の発達をうながします。飛び出す絵本や、「いないいないばあ」「ワンワン」など、言葉遊びがいっぱいの絵本も楽しんでくれるでしょう。
お父さん、お母さんが、赤ちゃんのために絵本を作ってあげるのもよいですね。また、おふたりが選んだ写真や、赤ちゃんへのメッセージを一冊の本として製本することもできます。
赤ちゃんが大きくなっても一緒に読みたい、世界でひとつだけの宝物になるはずです。
哺乳びんからの卒業に、明確な時期はありませんので、無理やり卒業させようとする必要はありません。ただ、哺乳びんでミルクを飲むことから卒業できても、就寝時に哺乳びんをしゃぶっていないと落ち着かない子どもが多いようです。この場合の哺乳びんは、おしゃぶりや指しゃぶりと同様の「気分静め」の意味をもっています。「しゃぶる行為」は気持ちを安定させる要素があるため、何となく精神的に不安定になる就寝前の子どもたちは、何かをしゃぶって自らの気持ちを静めようとするわけです。しかし、指しゃぶりやおしゃぶりと同様に、乳歯の奥歯が生えそろったあとも哺乳びんを長時間使っていると、前歯がかみ合わなくなる(開咬)場合があります。
哺乳びんがないと寝ない子には「やめさせよう」という対応より、「お兄(姉)ちゃんになったのだから、そろそろやめようね」とやさしく言い聞かせる対応が望ましいでしょう。そのうえで、お誕生日など何か特別な日を決めて、さよならする(捨てる)ことにすれば、子どもも急に好きなものを取り上げられた気持にはならないでしょう。2~3日は泣いたり、ぐずったりするのを覚悟する必要がありますが、子どもはわりとあっさりと忘れてくれるようですので、やめるまでのステップを大切にしてください。
運動能力が発達するころです。からだを動かす楽しさを体験させてあげましょう。歩く、走る、跳ぶなど、様々なからだの動かし方を経験させることが、病気に負けないじょうぶな体を育てます。
外で遊ぶときには、足に合った動きやすい靴を履かせましょう。