妊娠から出産までの過ごし方 | 赤ちゃんの成長と過ごし方 |
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外気浴で赤ちゃんもごきげん
生後1ヶ月を過ぎた頃から、窓を開けて新鮮な空気を入れたり、赤ちゃんを抱いてベランダに出るなど、外気に慣らしていきましょう。外気浴は赤ちゃんの皮膚や粘膜によい刺激を与え、呼吸器系を強くしたり、新陳代謝を促す効果もあります。何より、新鮮な空気や風景で赤ちゃんもきげんが良くなります。
花粉が心配な春先や、風邪が流行する寒い季節には、お部屋の空気を清潔に保ち、ウィルスや細菌をしっかりと防ぎましょう。人体に影響を及ぼす酸化力を使わず、100%天然植物由来の成分で浄化する空気清浄機なら、赤ちゃんのいるおうちにも安心です。
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、それまで元気だった赤ちゃんが眠っている間に突然、何の前触れもなく亡くなってしまう病気です。日本での発症頻度はおよそ出生6000~7000人に1人と推定され、生後2ヶ月から6ヶ月に多くみられるとされています。
あおむけ寝で育てること、たばこをやめること、できるだけ母乳で育てることの3点を日ごろから心がけることで、この病気の発症を減らせることがわかっています。
お産の後2~3日後に起きることが多く、自然に治るのがマタニティーブルー。
それに対し、産後1~2週間から数ヶ月の間、不眠や食欲不振、気分が沈む、日常の生活で興味や喜びがわかなくなる、などの症状が出ることが産後うつ病です。
日本では産後うつ病は10~20%の母親に生じています。出産後のごく早期から母親の気持ちの変化に気をつけて、産後うつ病の症状を見過ごさないようにすることが重要です。気分が沈み、日常の生活で興味や喜びが感じられない、食欲の急な低下または増加、不眠または睡眠過多などの症状が産後長く続く場合には、注意しましょう。
おしっこから発生するアンモニアや、うんちに含まれる酵素が原因で起こる皮膚の炎症が「おむつかぶれ」です。赤ちゃんの皮膚は大人にくらべてとても薄くデリケートなので、おしっこやうんちで汚れたお尻を長時間そのままにしておくと、すぐ赤くなったりかぶれたりします。
予防は、こまめにおむつを替えること、お尻をいつも清潔にしておくことです。紙おむつは「吸収力が高く、ぬれてもさらっとした感じ」がセールスポイントですが、長時間替えずにいれば、やはりかぶれます。お尻が赤くなったときは、お尻だけ洗面器で洗ったり、シャワーで洗い流しましょう。その後はよくお尻を乾かしてからおむつを当てます。
塗り薬も市販されていますが、ときにはおむつかぶれでなく、カンジダ性皮膚炎ということもあります。これは消化管や膣の中にいつもいるカンジダというカビの一種が皮膚に感染して起こる炎症です。おむつかぶれとの見分けはむずかしいので、お尻を清潔にしてもなかなか治らないときは、むやみに市販薬を用いず、まず小児科または皮膚科を受診しましょう。
赤ちゃんの病気の多くは急に始まります。また状態が悪化するのも早いので、自宅の近くに、小児科のかかりつけ医を決めておきましょう。乳児検診、個別に受ける予防接種などのときも、よい相談相手となってくれます。
医師だけでなく、親の的確な判断が子どもの命を救うこともあります。赤ちゃんのからだや病気について、ある程度の知識を得ておきましょう。
ふたごやみつごの赤ちゃんが同じ睡眠リズムで過ごしてくれると、お母さんもそれに合わせて体を休めることができるので楽です。そのためには同時授乳がもっとも効果的です。生後2~3ヶ月までは1日中おっぱいとねんねの繰り返しのようなリズムなので、その間にそれぞれの赤ちゃんの生活リズムが同じ流れになるようにしていくと、その後が楽です。人手があるときには、手伝ってもらって一緒に寝かしつけをしてもらいましょう。
先輩ママたちは、「これがあるとよく寝る」というグッズを見つけたり、添い寝で寝かしつけられるような習慣をつけたり、それぞれ「とっておきの方法」を自然に見つけていますので、あまり心配しなくても大丈夫。
また、夜はいったん部屋を暗くして家族みんなが横になって寝る体勢をつくるようにすると、まとめて寝るリズムが身につきやすいようです。