妊娠から出産までの過ごし方 | 赤ちゃんの成長と過ごし方 |
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お食い初めで離乳のきっかけづくりを
「お食い初め」とは、生後100日目になったら、「子どもが一生涯食べ物に困らないように」という願いを込めて、おっぱい以外の食べ物を初めて与える儀式のことです。地域によっては「箸初め」「歯がため」とも呼ばれています。
そうは言っても、このころの赤ちゃんはようやく離乳食になるかどうか、という時期ですので、実際に祝い膳を食べることは出来ません。親族で1番長寿のおじいちゃん、おばあちゃんが赤ちゃんをひざにのせ、食べさせるまねをします。
現代では、祝い膳を赤ちゃんが食べられそうな離乳食に変えたり、日取りを親戚が集まりやすい日に設定するなど、簡略化されていることも多いようです。
視覚・聴覚・味覚・触覚などの知覚を日々獲得していくのがこの時期です。
最初は寝ているだけの赤ちゃんも、4ヶ月ごろになると首がすわり、動くものを目で追ったり、寝返りもうてるようになります。物のあるほうに手をのばしたり握ったりができるようになります。しかし、まだからだを自由に動かすことはできず、危険があっても逃げたり避けたりができない時期でもあります。自分で振り回したおもちゃを自分の顔に当てて大泣きしてしまうこともあります。
また、手にしたものを、自分で口に入れることが多くなってくるので、赤ちゃんが口に入れたら危ないものは、床に置きっぱなしにしないように気をつけましょう。
生後4ヶ月ごろになると、赤ちゃんは皮下脂肪が増え、赤ちゃんらしいふっくらした体形になってきます。
授乳の時間もだいたい決まってきて、夜も少しずつまとまって眠ってくれるようになります。母乳で育つ赤ちゃんの場合、夜中のおっぱいを欲しがることも多いですが、これはよくあることです。
授乳時に赤ちゃんを支えるグッズとして便利なのが授乳クッションです。卒乳まで毎日使うものだから、家で簡単に洗えて長く使えるものがいいですね。制菌加工を施された、通気性抜群のクッションがおすすめです。
赤ちゃんは抱っこが大好きです。からだ全体でお母さんやお父さんの体温と肌のやわらかさを感じ、本能的に安心するからでしょう。小さな手をあたたかい大きな手で包んであげたり、やわらかいほっぺにほおをくっつけたり。おむつを替えるときやお風呂に入る前など、足や手、首や胸、おなか、背中、お尻など、手のひらで全身にやさしく触れてみてください。赤ちゃんも気持ちよくてご機嫌になります。
赤ちゃんにも小さいうちからいろいろなタイプの子がいます。よく泣いて手間がかかる赤ちゃんはいやおうなく抱いたりあやしたりしますが、おとなしくて手のかからない子は、ついほうっておきがちです。そんな赤ちゃんには意識的にスキンシップして、見つめあい、語りかけながら、あたたかい触れ合いを楽しみましょう。
「小さな赤ちゃんに何を話していいかわからない」という人も少なくありませんが、むずかしく考えることはありません。「おむつ替えようね」「きれいになったね」「気持ちいいね」など、していることを説明したり、赤ちゃんの気持ちを代弁してあげるようにすればいいでしょう。
4ヶ月の後半になると、9割くらいの子の首すわりが完成します。手足の動きも活発になり、持ちやすくて軽いタオルのガラガラなどを与えてあげるといいでしょう。指しゃぶりも少しずつ盛んになります。これは自由に自分の手を動かせるようになった証拠。やめさせることはありません。
また、早い子の場合、4~5ヶ月ころから寝返りを始めるようにも成ります。ある日突然寝返りをする子もいますから、転落しないよう、ベビーベッドの柵はきちんと閉めます。またソファなどには月齢の低い赤ちゃんでも寝せないようにしましょう。寝返りには個人差があるので、しないからといって心配はありません。
アトピー性皮膚炎に対するステロイド軟膏の塗布は、きわめて効果的な治療法です。
ただ、一部のマスコミでステロイド剤の副作用が強調され、社会一般に「ステロイド剤は副作用が多くて危険」という誤った情報が流れており、治療にかかわる医師を困らせています。
ステロイド軟膏は、使い方をきちんと守れば有効で安全な治療薬です。アトピー性皮膚炎に漢方薬の入浴剤などを使う方もいるようですが、かえって皮膚に余分な刺激を与える可能性があります。医師の指導どおりに治療を続けられることをお勧めします。