妊娠から出産までの過ごし方 | 赤ちゃんの成長と過ごし方 |
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そろそろ離乳食の準備を始めよう
首のすわりがしっかりしている、支えてあげると座れる、食べ物に興味を示す、スプーンなどを口に入れても押し返すことが少なくなる、などの様子が見られたら、離乳食を始める目安です。
ヨーグルトくらいになめらかにすりつぶした食べ物を1日1回、1さじずつ与えてみましょう。はじめはつぶしがゆがオススメです。慣れてきたら、やわらかくつぶした野菜や豆腐、白身魚などを試してみましょう。母乳やミルクは赤ちゃんが飲みたい分だけ与えてよいです。
この時期はたくさん食べられたかよりも、口に入った離乳食を、くちびるを閉じて飲み込むことができるようになることの方が大切なポイントです。
このころになると、夜泣きがはじまることがあります。オムツの濡れや空腹などを解消してあげても泣き止まないことが多く、お父さんとお母さんにはたいへんな時期だと思います。
夜泣きの原因は分かっていませんが、夜にはぐっすり眠れるように、昼間はたっぷり遊ばせましょう。
夜泣きの中でも、赤ちゃんが寝ぼけて泣き続けている場合は、一度起こしてみるとぴたっと泣き止むことがあるようです。また、夜風には沈静作用があるので、夜のドライブやお散歩も夜泣きを止めるのに効果的です。
首が完全にすわり、お母さんの顔や声が分かる時期です。あやすと声を立てて笑ったり、「アーアー」と活発に声を出して人を呼んだりします。
赤ちゃんが声を出したら言葉をかけて、できるだけこたえてあげましょう。
産後は、赤ちゃんのお世話で睡眠不足になったり、生活リズムが乱れたりすることもあるでしょう。そのような時は食事がおろそかになってしまいがちですが、お母さん自身と赤ちゃんのためにもぜひバランスのとれた食事を続けて下さい。
授乳中はEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)など、必須脂肪酸を多く含んだ魚を食べることがおすすめです。魚は必須脂肪酸のほか、たんぱく質やカルシウム、ビタミンなども一緒にとれるのでしっかり食べましょう。
また、授乳中はお母さんのからだの水分が失われがちです。食事のときは、汁物などをつけて水分補給に努めましょう。のどが渇いたら、こまめに水分補給をするようにしてください。
授乳中の禁酒、禁煙はもちろんですが、カフェインも母乳に移行します。カフェインはコーヒー、日本茶、紅茶、チョコレート、コーラ、栄養ドリンクなどに含まれています。カフェインを摂りすぎると、母乳の量が減ったり、赤ちゃんが母乳の中のカフェインの影響で、興奮して眠れなくなったりすることがあります。コーヒーはカフェインレスにするなどの工夫をしましょう。
お母さんの骨は、妊娠と授乳で相当減ってしまいます。しかし、女性だけに与えられた骨量増加のチャンスがあります。それは出産後、生理が再開してから半年~1年の間です。
この時期の女性のからだには、例えるなら丈夫な骨を組み上げる腕利きの大工さんがいるようなものです。この時期に骨の材料となるカルシウムとビタミンDをたくさん供給してあげると、丈夫な骨ができるわけです。このチャンスを利用して、丈夫な骨を作りましょう。
手足口病とは、10歳以下の子どもが多く発症するウィルス性発疹症です。3~5日の潜伏期間ののちに、口腔内や手のひら、足の裏、おしり、ひざ、ひじに水疱性の発疹が現れます。口の発疹がしみて痛み、食べるのを嫌がることがあります。人によっては微熱や軽いのどの痛みがあることもありますが、ほとんどが1週間~10日程度で回復するでしょう。
ほぼ毎年流行し、特に夏季の流行が多いのですが、秋から冬に掛けて流行することもあるので、きちんと予防することが大切です。便へのウィルス排泄は2週間以上と長いため、おむつ処理や、汚れた衣服の洗濯をした後は念入りに手を洗いましょう。
手足口病は全身症状が軽い場合は感染予防を目的とした登園登校禁止は勧められていません。しかし、まれにけいれんを起こす、嘔吐をくり返すなど重症化する場合もあります。子どもの体調の変化には十分注意をはらい、心配なことがあればすぐに医師に相談しましょう。