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妊娠から出産までの過ごし方 赤ちゃんの成長と過ごし方

妊娠から出産までの過ごし方

ベビーすくすく講座
妊娠から出産までの過ごし方

乳歯のときから歯の手入れはしっかりと

歯が生えてくる

6ヶ月~9ヶ月ころになったら、下の前歯が生えてくるころです。
歯が生え始めたころには、スキンシップの一環として、口の周りを触られるのに慣れさせていきます。下の前歯が生えてきたら、ガーゼで磨きましょう。ガーゼに慣れたら赤ちゃん用の歯ブラシを使い、徐々に歯ブラシに慣れさせるようにします。

歯の生える順番も、ある程度は決まっているものの、生える時期と同じようにかなり個人差があります。「上の前歯から生えてきた」「上下の前歯が同時」「生え方が左右対称ではない」「前歯が生えたら次は奥歯、次は犬歯で順番がバラバラ」などもよくあるケースです。これらも心配はいりません。歯の色にも個人差があり、ときには黄色や茶色っぽく見えることもあります。気になることがあるときは歯科医に相談しましょう。

感情が豊かになる

おなかがすいた、おむつが汚れたなど、生理的な不快感を訴えるだけだった「泣き」に、甘えたり、怒ったりといった感情が見られるようになります。あやすと笑うという場面も増えてきます。

6ヶ月ころになると、知らない人がのぞきこむと、不安げな表情を見せたり、泣き出すこともあります。これも、ふだん世話をしてくれる人とそうでない人の区別がつくようになった、という赤ちゃんの成長のあかしです。「慣れさせなければ」と無理にほかの人に抱かせることはありません。

初めての病気

5~6ヶ月を過ぎるとお母さんからもらった免疫は低下します。赤ちゃん自身も免疫力が未熟なため、病気にかかることが多くなります。長時間の外出や人混みの中に連れて行くのは避けましょう。家族旅行のプランを立てている人も少なくありませんが、赤ちゃんにとっては安定した生活環境が何より大切です。遠出はもう少し大きくなってからのほうが良いでしょう。帰省したときなども、できるだけ普段と同じ生活リズムで過ごしてください。

このころの赤ちゃんは、手洗い・うがいが上手にできません。お部屋の中の空気を清潔に保つことが大切な病気の予防法の一つになります。ウィルス・花粉・細菌・臭いのすべてをしっかり除去し、お手入れも年1回のフィルター交換だけの空気清浄機なら、忙しいお母さんにも安心です。

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薬の上手な使い方・飲ませ方

風邪薬ひとつとっても、赤ちゃんにはシロップ剤や顆粒薬、カプセル錠、坐薬など、さまざまな種類のものがあります。

  • シロップ剤は、オレンジやいちごなど、赤ちゃんや子どもが飲みやすいように味が工夫されています。何日分かをまとめてボトルに入れて処方されるので、飲ませる際は1回量を正確に測って飲ませましょう。使用したスポイトやカップは細菌が繁殖する可能性があるので、必ずよく洗い、乾燥させます。シロップ剤は変質しやすいので、冷蔵庫で保管しましょう。
  • 顆粒薬は一般的に苦いものが多いので、乳幼児に飲ませるのはちょっと大変。ジャムやヨーグルト、ジュースなど、子どもが好きなものに混ぜて飲ませることができます。ただし、薬によっては混ぜると苦味を増すものものがあるので、何となら混ぜてもいいのか、薬剤師に相談しましょう。苦い薬を混ぜたためにミルク嫌いになることもあるので、育児用ミルクと混ぜるのはやめましょう。
  • カプセル剤や錠剤が飲めるのは、一般に5歳くらいからです。口に含んでから時間が経つとコーティングが溶けて苦味が出たり、カプセル剤がのどにくっついたりすることがあるので、すばやく飲ませましょう。
  • 坐薬は鎮痛解熱剤や吐き気止めとしてよく処方されます。挿入の刺激でうんちが出ることもあるので、挿入は排便後がベターです。おむつを替える要領で赤ちゃんの足をあげ、とがった方から肛門にすばやく入れます。挿入直後は坐薬が出てきてしまいやすいので、30秒ほど肛門をティッシュでおさえておきましょう。

病気で機嫌が悪い子どもに薬を飲ませるのは一苦労かもしれません。けれど、薬は医師の指示通りにきちんと使用してはじめて効果が出るものです。飲ませるためのちょっとしたコツや工夫を知っておきましょう。「飲ませ方を工夫しているのに、それでも飲んでくれない」という場合は医師や薬剤師に相談を。剤形(薬のかたち)を変えるなどもできます。

赤ちゃんの便秘

乳児期、とくに生後1~2ヶ月以降の小さな赤ちゃんは、おっぱいやミルクなど消化のよいものしかとらないので便の量や回数が少なく、2~3日に1度しか排便しない赤ちゃんもいます。しかし、柔らかいうんちで排出時に困難がなければ便秘ではありません。それがその子の排便ペースだと思ってください。しかし、成長して便が腸に長くとどまって水分をとられ、硬い便をするようになると、毎日排便していても便秘になることがあります。

そうならないために、水分をたっぷりとること、食物繊維をたくさんとって便の量を増やすこと、醗酵作用の強い砂糖やマルツエキス(麦芽糖)をとかした水を与えることなどを心がけ、便が出にくくなる前に排便する習慣をつけましょう。

牛乳は飲みすぎると便が硬くなるので、便秘がちであれば飲みすぎに注意しましょう。ミルクや母乳が便秘に関係することはありませんが、ミルクや母乳の量が多すぎて食事のバランスや量に問題が出ていないかどうか、点検する必要はあるでしょう。おっぱいを飲むことで食事の量に影響があるなら、お誕生日を過ぎたら母乳をやめて食事内容を充実させることを考えましょう。

夏の離乳食の進め方

夏を健康に過ごすために、大人も子どももまずは水分補給が大切。からだの8割が水分で構成されている乳児はとくに意識して飲ませなければなりません。汗もたくさんかくので、知らぬ間に母も子も脱水症状にならないよう、気をつけましょう。

子どもに食欲がなかったら、いつもより少し味付けを濃くしてみるのも良いです。離乳食がいくらか進んでいる乳児なら、おかゆに軽めにゆがいたシラスを足したり、薄く切ったスイカを与えてみるなど、食べやすい離乳食の工夫が有効です。

初期の離乳食はなるべく手作りが望ましいでしょう。素材がわからないと、食物アレルギーがある子の場合アレルゲンの発見がしにくいからです。大人同様、子どもでも食欲のあるときとないときがあるので、夏場に離乳食があまり進まないからといってあせることはありません。食欲の秋になれば食べてくれるかもしれないと期待して、夏を乗り切りましょう。

【出典】

  • 赤ちゃん&子育てインフォ

  • 母子健康手帳・副読本 / 指導:多田裕(東邦大学名誉教授)/ 発行:公益財団法人 母子衛生研究会

  • 親子ではじめる 歯の健康miniブック/ 監修:中林 正雄(母子愛育会 総合母子保健センター 愛育病院院長) / 発行:公益財団法人 母子衛生研究会

  • 子どもの歯の健康と口腔衛生グッズ/ 監修:赤坂守人(日本大学名誉教授 小児歯科学) / 発行:母子保健事業団

  • 専門化が答える妊娠・出産・子育て事例集 / 回答:多田裕(小児科医、東邦大学医学部名誉教授) / 発行:母子保健事業団

  • 母子保健ハンドブック2011 / 編集委員長:柳澤正義(日本子ども家庭総合研究所長 医学博士)/ 発行:母子保健事業団

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