妊娠から出産までの過ごし方 | 赤ちゃんの成長と過ごし方 |
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動き回る赤ちゃんの安全対策を!
7~8ヶ月ころには、まだ前に手をついてしまいますが、おすわりの姿勢をとる子が増えてきます。手指も器用になり、手のひら全体でものをにぎるだけでなく、指をつかってつまめるようになります。
6ヶ月を過ぎるころから事故が多くなってきます。寝返りをしてベッドから転落することもあります。手や口を使って遊ぶときですから、こわれやすいおもちゃや口に入ってしまう小さなもの、たばこ、化粧品など危険なものは赤ちゃんの手が届かないところに片付けましょう。よく遊んでいるお気に入りのおもちゃなどは、赤ちゃんがなめても大丈夫なように、赤ちゃん用のせっけんできれいに洗っておきます。
8ヶ月くらいになると、行動範囲が広がり、いろいろなものをつかんだり、開けたりすることができるようになります。親の言葉をはっきりとは理解できず、言葉による注意も役立たないときがあるので、事前の安全対策が大切です。ここでは、赤ちゃんのための安全な環境づくりのポイントをいくつか紹介します。
乳歯が生えてきたら、飲食物が歯の方面に残らないよう、気をつけてあげましょう。
特に、離乳完了の時期(生後12~18ヶ月)にはさまざまな食品を食べるようになり、歯の表面に糖分を含む食べ物のかすが残りやすくなります。甘いおやつをだらだら食べる習慣も、むし歯になりやすいので、おやつは時間を決めて食べるようにしましょう。また、ジュースやイオン飲料は、むし歯になりやすいので注意が必要です。ふだんの水分補給は甘くない飲み物にしましょう。
また、保護者が食べ物を口移しで与えたり、歯ブラシやスプーンを共有することは、虫歯の原因菌がうつることがあるので避けましょう。
離乳食を食べさせようとしても食べず、母乳ばかりを飲みたがって、離乳が進まない・・・。
母乳が大好きな赤ちゃんの場合、離乳食を食べないからとすぐに母乳を与えてしまうことが、離乳が進まない一因になっているようです。また、離乳食は一般にはおかゆから始めますが、おかゆにこだわらず、パンがゆ、じゃがいもをつぶしたものなどで試してみてもいいかもしれません。
食べさせようとばかり思わないで、親が楽しそうに食事をしている場面を見せたり、離乳食の前におなかが空くようにたくさん遊んでやるなど、環境づくりも必要かもしれません。体重の増え方に問題がなければ、やがて食べるようになるので、あせらず気長に取り組めばよいでしょう。もし体重の増え方に影響が出ているのであれば、専門的なアドバイスが必要です。健康診査などの際に相談するか、市町村に栄養相談ができるサポート情報を提供してもらいましょう。
7ヶ月目では卒乳のしかたについて考えましたが、職場復帰してもなるべく母乳で育てたいというお母さんもいるでしょう。今回は、職場復帰と母乳育児について考えてみましょう。
おっぱいがもれるときは、母乳パットを使いましょう。乳房の張りが強いときは、おっぱいをしぼる必要も出てきます。搾乳できる場所と冷蔵庫がある職場なら、保冷バッグを用いて冷凍母乳にできます。保育所によっては冷凍母乳を飲ませてくれるところもあります。また、家に帰ってから、翌日の出勤までの間、赤ちゃんに母乳をあげることができます。授乳は大切なスキンシップ・タイムなので、職場復帰するからといって、無理にやめなくてもいいのです。
ひとり育児より何でも2倍で大変なのがふたご育児ですが、あそびの世界においては「ふたごでよかった」と感じられることが多くなります。ふたごの場 合、常に目の前に遊び相手がいる状態だからです。とくに関わり合って遊んでいるようには見えなくても、互いに見つめ合ったり触れ合ったりするだけでも退屈 することなく過ごしてくれることが多くなります。ふたりでいつまででも繰り返して遊ぶ姿も見られるようになります。
ふたりで遊ぶ様子をよく見ていると、ことばを話さない時期からコミュニケーションが成り立っている様子や、ふとしたことからあそびが発展して、別のあそびにバージョンアップしていく様子が見られる時があります。「いっしょそだち」の楽しさを、思う存分満喫してください。
も ちろん、いっしょにいる分、どちらかが相手の髪の毛をひっぱって泣かせたり、もう少し大きくなるとおもちゃの取り合いも始まるでしょう。親としては気にな ると思いますが、目に余るときにちょっと仲裁してあげるぐらいで、基本的にはふたりの関係に任せておけばいいと思います。