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妊娠0週っていつ?妊娠周期の数え方を知ろう!

妊娠周期の数え方

妊娠周期の数え方については、WHO(世界保健機関)で次のように定められています。

  • 正常妊娠持続日数は280日とする
  • 28日を妊娠歴の1ヶ月と定め、妊娠持続を10ヶ月とする
  • 7日を一週と定め、妊娠持続を40週とする
  • 妊娠満週数で数えることとする

妊娠0週0日目とは、妊娠前最後の月経開始日のこと。つまり、妊娠0週目は生理期間になるので、事実上おなかの中にまだ赤ちゃんはいません。生理周期が通常28日の人であれば、生理1週間後の排卵日(妊娠2週)に受精が成立、「赤ちゃんがおなかの中に芽生えた!」ということになります。

成立した受精卵は1週間かけて、細胞分裂をくり返しながら、卵管を通って子宮に移動、そして着床します(妊娠3週)。着床すると「妊娠」が成立し、赤ちゃんに血液や栄養を補給するのに大切な胎盤を形成しはじめます。

妊娠のしくみ

卵管膨大部で出会った精子と卵子は受精卵をつくり、卵管の中で細胞分裂をくり返しながら1週間ほどで子宮に到達します。受精卵が着床すると、そのまわりに、胎児が母体から栄養や酸素を吸収し、不要な物質を外へ排出する絨毛(じゅうもう)がつくられます。これが妊娠16週までに、胎盤としてかたちづくられます。気づかない間に子宮の中では大きなドラマが展開しているのです。

多くの人は月経の遅れで妊娠に気づきますが、月経が不規則な人は「遅れているだけ」と思ってしまうこともあります。しかしこの時期は流産の危険もありますし、子宮外妊娠などもあります。現在は超音波検査でごく初期のうちに子宮や胎児の様子を見ることができるようになりましたから、「妊娠かも」と思ったら早めに産婦人科を受診することが、とても大切です。

女性は自信と勇気を

自分のおなかに新しい命が宿っていると知ったとき、あるいはパートナーの妊娠を知ったとき、あなたは、どんな気持ちになりましたか。よろこびやうれしさだけでなく、驚きやとまどい、責任感など、複雑な感情を抱いた人もいるかもしれません。特に女性は、妊娠・出産という未知の経験に対する不安などもあるかもしれません。

確かに、妊娠は女性の心にもからだにも大きな変化をもたらします。特に妊娠初期はからだのコンディションが思うようにコントロールできず、精神的にも不安定になりやすいものです。でも、妊娠・出産は、長い歴史の中でたくさんの女性がくり返してきた営みです。産もうとする自分を誇りに思い、自信と勇気をもって毎日を過ごしましょう。命の誕生という不思議ですばらしいできごとを、楽しんでみてください。

ふたりで「親」になる準備をしよう

妊娠中はふだんよりいっそう健康に気をつけることが必要です。赤ちゃんが順調に育つためには、お母さんである女性が休息、睡眠、栄養を十分にとり、心身ともに健康であることが大切です。特に気がかりなことがなくても、妊娠中の女性のからだにはいろいろな変化が起こっています。貧血や妊娠高血圧症候群など妊娠中に起こりやすいトラブルにも、十分気をつけなければなりません。

そうした妊娠中の女性の心身の健康と安定には、周囲の理解と協力も不可欠です。特に大切なのは「夫」です。妻をいたわったりはげますのはもちろんですし、家事も積極的に行ない、両親学級などにもいっしょに参加してみましょう。妊娠・出産は、男性にとっても何度もないかもしれない貴重な経験だからです。女性だけでなく、妊娠期間中(280日)は男性にとっても「父親」として育っていくための大切な準備期間です。男性も妊娠に積極的にかかわり、ふたりにとって子どもとはどんな存在か、親になるということはどういうことかなど、じっくりと話し合っておきましょう。
新しい命とともに、女性も男性も、ゆっくりと親としての自覚を育んでいきましょう。

専門家の助言を受けながら

妊娠・出産は、女性のからだの自然な営みです。しかし、これまでとまったく同じ生活でよいかというと、そうではありません。おなかの赤ちゃんの発育が進むにつれて妊娠中の母体にはさまざまな変化が起こってきます。特に妊娠11週(3ヶ月)ごろまでと妊娠28週(8ヶ月)以降はからだの調子が変化しやすい時期なので、仕事のしかた、休息の方法、食事のとり方などに十分注意しましょう。ふだんよりいっそう健康に気をつけ、出血、破水、おなかの強い張りや痛み、胎動の減少を感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。

妊婦健康診査をきちんと受け、医師、歯科医師、助産師、保健師、歯科衛生士、管理栄養士などから指導を受けましょう。妊娠・出産に関して不安があるときや、家庭、職場などで悩みやストレスがあるときは、遠慮せずに相談しましょう。

【出典】

  • 赤ちゃん&子育てインフォ

  • 母子健康手帳・副読本 / 指導:多田裕(東邦大学名誉教授) / 発行:公益財団法人 母子衛生研究会

  • 母子保健テキスト/ 監修:平山宗宏(日本子ども家庭総合研究所名誉所長)/ 発行:母子保健事業団
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