妊娠から出産までの過ごし方 | 赤ちゃんの成長と過ごし方 |
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早めに妊娠線ケアを始めよう
これまで4週間に1度だった妊婦健康診査の間隔の目安が、妊娠24週からは2週間に1度になります。
忘れずに受診しましょう。
妊娠しておなかが大きくなると、皮膚が急激に引き伸ばされ、ひび割れたり、ミミズ張りのような赤い筋ができることがあります。これが妊娠線です。おなかだけでなく、乳房や太もも、お尻などにできることもあります。
産後は白っぽく残ってしまうので、妊娠中から早めに妊娠線のケアを始めます。お風呂上りに毎日クリームやベビーオイルでマッサージするとよいでしょう。
また、急な体重増加も妊娠線の原因になるので、食べすぎには注意しましょう。
ウィルスや細菌などの病原体が原因となって発症する病気を「感染症」といいます。人から人へうつるものもありますが、ペットや家畜などの動物や、食べ物・飲み物から感染するものもあります。妊娠中に初感染すると胎児に影響を与えるものもあるので、感染症が疑われる人は妊婦にうつさないよう配慮しましょう。清潔を心がけ、外出後は手洗い、うがいを欠かさないことも大切です。また、子どもや動物のだ液や糞尿に触れた場合には、よく手を洗いましょう。
ここで、妊娠中気をつけたい感染症をいくつか紹介しておきます。
妊娠は病気ではないといっても、中にはつわりで寝こむ妊婦さんもいます。また、おなかが大きくなると、足のだるさや腰痛なども起こります。出産に対する不安やさまざまなストレスで心が不安定になる人もいます。
夫はそうした妻を身体的にも精神的にもサポートする必要があります。夫のかかわりというと「立ち会い出産」がイメージされますが、むしろ家事など日常的な場面でのサポートのほうが重要でしょう。
具体的なサポートとしては、できるだけ家事を手伝ってあげる、妻の不安な気持ちを聞いてあげる、足腰のマッサージをしてあげる、などです。
一般に、血糖値が高くなるとインスリンという血糖値を下げるホルモンが分泌されます。しかし、妊娠糖尿病だとこの分泌が不十分なために血糖値が高く なりすぎて、これが胎盤を通して胎児に移行し、胎児のインスリンが大量に分泌されます。そのため皮下脂肪のついた巨大児になりやすく、分娩時に障害が出る ことがあります。また、胎児のインスリンが高い状態が続くと、将来も含めて血管の障害が出やすく、臓器が未熟だったり、胎盤の機能が下がりやすくなりま す。
妊娠糖尿病と診断された場合は、まず1日の適切なカロリー摂取量を病院で確かめましょう。そして一般生活においては、以下のことに注意します。
また、夕食は午後7時ころまでに済ませるのが理想です。
口唇口蓋裂とは、口唇(くちびる)や口蓋(上あご)に破裂を生じて生まれてくる病気です。私たちの顔は、母親の胎内でからだが形成されるプロセスでさまざまな突起が左右から組み合わされ、最後に真ん中部分が閉じて完成します。妊娠9週ころに上あごがつくられますが、何かの原因で、その部分が生まれるまで閉じなかった病気が口唇口蓋裂です。つまり、すべての赤ちゃんがある時期まで口唇や口蓋部分に破裂があるわけで、まれな病気ではありません。出生500~600人に1人の確立で生まれるといわれます。
しかし、口唇口蓋裂の病気の痕跡を残す大人に出会うことが少ないのは、現代の医学が非常に進歩し、この病気が手術や言語の訓練など適切な治療や処置で、大人になるまでに克服されてしまうからでしょう。標準的な治療では、まず、生後3ヶ月くらいで口唇の開いている部分を閉じる手術をします。次に、生後1年から1年半くらいの時期に口蓋の手術をし、基本的な外科的手術が完了します。この時点で発音などに問題が残る子もいますが、言語的な訓練で改善できます。
この病気はお産そのものに影響を与えるものではないので、安心して分娩に臨んでください。